2005 Fiscal Year Annual Research Report
小児白血病の発症に係わるキメラ遺伝子の機能を阻害するRNAiに関する研究
Project/Area Number |
16591027
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹島 泰弘 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40281141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 雅文 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10157266)
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Keywords | 小児白血病 / キメラ遺伝子 / RNAi |
Research Abstract |
小児白血病では染色体転座によって生じるキメラ遺伝子が発症に関与している。このキメラ遺伝子は白血病細胞に特異的に発現しているため、白血病の治療法としてキメラ遺伝子を標的とする分子治療法が注目されている。私達は、遺伝子の発現を強力に阻害するRNAiを用いてキメラ遺伝子の発現を抑制することが白血病に対する有力な治療法になることを着想した。しかし、これまでに検討してきた白血病症例の中には未だキメラ遺伝子が同定されていない患者固有の染色体転座があり、RNAi治療の開発において大きな障害になっている。 私たちは今回、t(15;17)(q13;q11)転座を有する急性骨髄性白血病細胞、およびt(2;2)(q21;q35)転座を有する滑膜肉腫細胞を対象として、RNAiによる治療法を開発することを検討している。いずれの転座も今までに報告されていないものであるため、これらの転座よって生じたキメラ遺伝子を同定する必要がある。 t(15;17)(q13;q11)転座細胞に関しては、急性前骨髄性白血病でみられる15;17転座とは、転座切断点が異なっているため、現在cDNAライブラリーを作成し、キメラ遺伝子をスクリーニング中である。t(2;2)(q21;q35)転座に関しては、一方の転座切断点が胞巣型横紋筋肉腫に特有の2;13転座でみられるPAX3/FKHRキメラ遺伝子のPAX3の切断点と同一のものであるため、3'RACE法によってクローニングを行いキメラ遺伝子のスクリーニングを行った。キメラ遺伝子の有力な候補が得られた。
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Research Products
(6 results)