2005 Fiscal Year Annual Research Report
川崎病血管炎の病因および長期予後の究明と血管再生療法による新しい治療法の開発
Project/Area Number |
16591066
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
石井 正浩 北里大学, 医学部, 教授 (90222950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中畑 弥生 北里大学, 医学部, 助手 (20306591)
牟田 広実 久留米大学, 医学部, 助手 (40343694)
大和田 夏子 北里大学, 医学部, 助手 (40276069)
木村 純人 北里大学, 医学部, 助手 (40365151)
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Keywords | 川崎病 / 冠状動脈瘤 / 血管新生 / 血管内皮機能 / 遺伝子プロファイル / ビタミンC / アンジオテンシン1 / 分子遺伝学 |
Research Abstract |
(1)川崎病血管炎の長期予後の解明と動脈硬化進展抑制 川崎病は全身中小動脈の血管炎を主体とする乳幼児の熱性・発疹性疾患である。また、遠隔期に成人動脈硬化症へ進展することが危惧されている。我々は、この川崎病血管炎の遠隔期に血管内皮機能低下を呈している症例に対して校酸化作用を有するビタミンCが血管内皮機能を改善させることを臨床的に証明した。これらの結果は、第8回国際川崎病シンポジウムで発表した。 (2)分子遺伝学的基盤による病院の究明 川崎病の現時点での最も大きな問題点は、未だその成因が不明であるということである。川崎病は、全世界で発生していることからその病因は、特異的なものではなく、コモンな物であることが考えられる、それらの、病因物質がある特定の分子遺伝的基盤を有する固体に対して川崎病を発症させると考えた。DNAマイクロアレイを用いて単核球やモノサイトにおける遺伝子プロファイルを調べた。免疫グロブリンとの関係では、活性型免疫グロブリン療法後に発現低下を示した。免疫グロブリン療法不応例ではこれらの遺伝子発現プロファイルの変化を認めなかった。 (3)新しい知慮法の開発 アンジオテンシン1(AT1)受容体拮抗薬は血管新生を抑制し、成人の動脈硬化病変において内膜の増殖による狭窄病変への進行を抑制すると言われている。このメカニズムを応用し、動脈瘤を有する川崎病患児に対してAT1受容体貴膏薬を投与して、狭窄病変への進行が阻止できることを臨床的に証明した。
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Research Products
(4 results)