2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591092
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
藤原 浩 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (20238637)
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Keywords | 皮膚有棘細胞癌 / 悪性黒色腫 / 基底細胞癌 / DNAメチレーション / E-cadherin / LOH |
Research Abstract |
皮膚有棘細胞癌12例、、悪性黒色腫9例、基底細胞癌10例について、凍結標本からmicrodissectionにより抽出したDNAを用い、検討した。 Bisulfite法によるmethylation-specific PCRを行った。有棘細胞癌ではp16、p14、p15、E-cadherin、von Hippel-Lindau遺伝子プロモーター、5‘領域のメチル化は、それぞれ8例、2例、0例、12例、0例で見られた。悪性黒色腫では、それぞれ3例、0例、0例、4例、0例で見られた。また、基底細胞癌ではそれぞれ3例、0例、0例、4例、0例で見られた。 E-cadherinに関し、16q22.1付近のマイクロサテライトマーカーをPCRで増幅、正常表皮との対比によりLOHを検索したところ、LOHは検出されなかった。 また、coding regionをT7 promoter sequenceを含むプライマーでPCRを行い、Ambion社Mutation Screenerによりmutationの有無を検索、可能性のある症例に関してはダイレクトシークエンスを行ったが、検出されなかった。 蛋白発現をモノクローナル抗体を用いた免疫染色により検索したところ、腫瘍でDNAメチレーションが検出される症例では、正常組織から腫瘍への移行部で蛋白発現が急に消失することが確認された。 腫瘍組織でのE-cadherinの発現の消失は、DNAメチレーションにより制御されているものと考えられる。
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