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2004 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚血管成熟におけるスフィンゴシン1リン酸のVEGFとの相互作用と乾癬への関与

Research Project

Project/Area Number 16591101
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

窪田 泰夫  香川大学, 医学部, 教授 (10126047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五十嵐 淳介  香川大学, 医学部, 助教授 (20346638)
小坂 博昭  香川大学, 医学部, 教授 (60158897)
KeywordsS1P / 血管成熟 / アポトーシス / VEGF / PDGF / 血管新生
Research Abstract

血小板由来生理活性脂質の1つ、スフィンゴシン1リン酸(以下S1P)は、血管内皮細胞において、アポトーシス抑制作用、血管新生促進作用、遊走能促進作用など、様々な生理活性をもたらすことが知られている。本年度の研究結果を以下にまとめる。
1)S1Pと血管内皮細胞のアポトーシスとの関連について
我々は、過酸化水素によって誘導される内皮細胞の障害が、S1Pによって抑制されるのではないかとの仮説をたて、検討を行った。培養したウシ大動脈血管内皮細胞(BAEC)に150μMの過酸化水素を添加し、30分後、S1P(1nM〜1μM)を加え、72時間後にWST-8試薬を用いて生存率を測定した。過酸化水素添加により、細胞の生存率は約半分に低下したが、S1P添加で濃度依存的に生存率の上昇がみられた。今後、過酸化水素によるBAECの生存率低下とS1Pによるその改善において、アポトーシスの実行因子であるcaspase-3関与の有無を、western blot法により検討することを予定している。
2)S1Pとポリペプチド型成長因子との関連について
我々は、S1Pが血管内皮細胞のS1P受容体に作用してPDGFリガンドを誘導し、これがmural cellに存在するPDGF受容体を刺激することで、mural cellの遊走を促し、血管を成熟させるのではないかという仮説を立て、検討を行った。培養したBAECにS1Pを1μM加え、PDGFリガンドのmRNA発現をRT-PCRで解析した。さらに、VEGFの存在下でも同様の実験を行った。その結果、S1P添加はVEGFの存在下、非存在下において、PDGF-A/BのmRNAの発現を、有意に増加させなかった。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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