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2005 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚血管成熟におけるスフィンゴシン1リン酸のVEGFとの相互作用と乾癬への関与

Research Project

Project/Area Number 16591101
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

窪田 泰夫  香川大学, 医学部, 教授 (10126047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五十嵐 淳介  香川大学, 医学部, 助教授 (20346638)
小坂 博昭  香川大学, 医学部, 教授 (60158897)
KeywordsS1P / 血管新生 / 過酸化水素 / アポトーシス / カスパーゼ
Research Abstract

種々の酸化ストレスは血管内皮細胞のアポトーシスを惹起して血管組織に障害的に働く。一方、血小板由来生理活性脂質であるスフィゴシン1リン酸(以下S1P)は血管内皮細胞において、抗アポトーシス作用を有するPI3-K/Akt/NOS経路を活性化する。今年度、我々はS1Pが酸化ストレスによる内皮細胞のアポトーシス反応を抑制するか否かについて検討した。
ウシ大動脈由来培養血管内皮細胞(BAEC)に、酸化ストレス誘導因子として過酸化水素(H_2O_2)を添加した(至適条件:750mM、6時間添加)。まず内皮細胞のアポトーシス反応の指標として、アポトーシスの実行プロテアーゼであるcaspase-3の活性化を、cleaved caspase-3(活性型分子)に対する特異的ウェスタンブロット法で定量した。その結果、H_2O_2はcleaved caspase-3の発現を2.9倍に増加させるが、BAECに対してH_2O_2添加前にS1Pを用いると(100nM、30分)、cleaved caspase-3の生成は非SlP投与群に比して78%に抑制された。また、S1PはH_2O_2添加により誘導されるBAECでの断片化DNAの生成を22%減少させた。
以上より、培養血管内皮細胞においてSlPはH_2O_2添加により生じる酸化ストレス由来アポトーシス反応を減少させることから、種々の病態において抗アポトーシス効果を介した血管保護作用をもたらす可能性が示唆された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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