2004 Fiscal Year Annual Research Report
強迫性障害患者の脳機能画像研究-前頭葉白質線維回路網に注目して-
Project/Area Number |
16591173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
延原 健二 関西医科大学, 医学部, 助教授 (90247932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 利彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (20186290)
奥川 学 関西医科大学, 医学部, 講師 (80343672)
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Keywords | 強迫性障害 / MRI / 拡散テンソル / 線維連絡 / 白質 |
Research Abstract |
本研究の計画書を作成し、必要な書類を関西医科大学倫理委員会に提出し承認を得た。 対象患者は、DSM-IVの診断基準に基づき選出した(Obsessive-Compulsive Disorder:300.3)。年齢は16歳以上であり、未治療患者のみを対象とした。症状重症度は、Yale-Brown強迫観念・強迫行為評価尺度(Y-BOCS)を用いて評価した。対照として、性別、年齢が患者群と同じ健常志願者を選出した。平成16年度は、患者、被験者とも10例づつを目標例数と設定していた。現時点では、患者が14名、健常者が9名である。患者には、治療目的で、セロトニン再取り込み阻害剤(塩酸パロキセチン)を投与し、外来にて1〜2週間の間隔で臨床経過追跡を行っている。 対象には、本研究の内容を十分に理解してもらった後、同意の得られた選出者にMRIならびに脳波検査を実施している。MRI装置は、1.5 TeslaのGE Signa Horizon LXを用い、前交連および後交連を結んだ線(AC-PC line)に平行な水平断面についてspin-echo type single-shot echoplanar sequence (TR 2000ms、FOV 24×24cm、マトリックス 128×128、加算回数 4回)の条件下で、1000s/mm^2の拡散検出傾斜磁場を印加して計9スライスの拡散強調画像を得ている。得られた拡散協調画像を光磁気ディスク(消耗品として必要となる)に保存している。現在、用手ROI法にてテンソル解析を行なっている。脳波測定に関しては、安静時脳波記録に加えて、症状暴露時脳波記録を行っている。磁気ディスクにデータを記録している。脳波は、不潔恐怖患者に鯛いてのみ行っているため、現在は9名において完了している。
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