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2004 Fiscal Year Annual Research Report

神経変性疾患における脳内ニコチン性アセチルコリン受容体に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16591202
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

橋川 一雄  京都大学, 医学研究科, 助教授 (70281128)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福山 秀直  京都大学, 医学研究科, 教授 (90181297)
佐治 英郎  京都大学, 薬学研究科, 教授 (40115853)
Keywordsパーキンソン病 / ニコチン受容体 / SPECT
Research Abstract

今年度は、パーキンソン病患者の臨床症状とニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)分布との関係を検討した。パーキンソン病患者の中から振戦優位群(T群:n=5、平均年齢67.2±7.8才)と無動優位群(A群:n=5、69.4±7.8才)の2群を選択し、nAChRに選択的に結合するSPECT用トレーサである123I 5-iodo-A-85380(5IA)を用いてnAChRの分布容積(DV)を求め5名の健常者(C群:54.2±11.1才)のDVと比較した。
静注4時間後のSPECT画像の視覚的評価では、3群共に視床および脳幹の集積がもっとも高く、続いて、小脳、基底核の順で、大脳皮質の集積がもっとも低値であった。各DV(ml/ml)は、前頭葉皮質にて10.1±12.4(A群),12.4±2.1(T群)および13.8±2.5(C群)、頭頂葉皮質にて10.6±1.8,12.7±2.3および14,6±3.0、側頭葉皮質にて11.0±2.0、13.3±2.6および14.3±2.7、後頭葉皮質にて9.8±1.9、12.3±2.6および13.5±2.8、小脳13.9±3.4、17.3±4.3および18.2±4.3、視床18.6±4.1,22.0±3.9および25.5±5.8、脳幹14.5±2.3,17.3±3.9および20.1±3.9、基底核13.1±2.5,15.1±2.8および16.4±3.2であった。すべての領域において、C群、T群、A群の順にDVが低値となり、C群に比較してA群にて、前頭葉、頭頂葉、後頭葉の皮質、視床および脳幹にてDVの有意な低下(p<0.05)を認めた。
以上の結果より、パーキンソン病の無動とニコチン受容体機能低下との関連が示唆された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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