2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591203
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴田 登志也 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60162632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波多野 悦朗 京都大学, 医学研究科, 助手 (80359801)
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Keywords | RF ablation / saline enhance / Cool-tip electrode / 肝細胞癌 |
Research Abstract |
RF ablationは今や肝細胞癌には欠かせない治療法となっている。より広い凝固範囲を得るためにさまざまな方法・器具が開発されている。saline-enhanced RF ablation法は、組織に生理的食塩水を滴下することにより熱伝導性が高まりRF ablationによって得られる凝固範囲が広がることを目的に行われるものである。しかしわれわれのex vivo studyにおいて、プロトコールに従い生理的食塩水を滴下すると、思わぬ範囲・方向に生理的食塩水が広がるためか、凝固範囲が思わぬ範囲まで広がる結果となり、臨床応用した場合合併症が高率におこる可能性が示唆された。そこでわれわれは従来のCool-tip electrodeとPEIT needleを用いてCool-tip electrodeを組織の中心におき、数本のPEIT needleをその周辺に円形においてPEIT needleから数滴の生理的食塩水を滴下後、RF ablationを行うとCool-tip electrode単独で得られる凝固範囲よりも広い凝固壊死が得られ、しかもほぼ円形の想定どおりの凝固範囲が得られることがわかった。また生理的食塩水滴下のかわりにPEIT needleからethanolを滴下しても得られる凝固範囲はそれほど変化がなかった。今後動物実験でin vivo studyを進め、さらにこの方法を肝細胞癌のpatientsに応用して、臨床上の有用性を確かめて行きたい。
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Research Products
(1 results)