2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591203
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴田 登志也 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60162632)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波多野 悦朗 京都大学, 医学研究科, 助手 (80359801)
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)
|
Keywords | Tumor ablation / radiofrequency / liver tumor |
Research Abstract |
ウシ肝を用いて肝実質にRadiofrequency ablationを行った。 (1)Cool-tip needle(2cm-bare tip)を用いて、肝を穿刺し、従来から行われているプロトコール(出力40-100W/min.にて上昇,10分間通電)に基づいてRadiofrequency ablationを行った場合と(2)肝内に穿刺したCool-tip needleの周囲1cm以内にに2-3本のPEIT needleを穿刺。PEIT needleから生理食塩水を滴下しながらRadiofrequency ablationを行った場合を比較。有意に(2)のプロトコールの方が肝の大きな凝固範囲が得られ-(1)3.4×2.6cm(長径×短径、平均値)(2)5.3×3.1cm(長径×短径、平均値)-saline-enhanced methodの有用性が確かめられた。門脈近傍にRadiofrequency ablationを行った場合でも(2)のプロトコールの方が肝の凝固範囲が大きく、heat-sink effectが発生しにくい可能性が示唆された。しかし(2)の場合、少数例(n=3)では想定外の範囲にわたって凝固壊死が得られた(穿刺針から離れた場所に、線状の凝固)。この原因は滴下した生理食塩水が門脈あるいはグリソンに沿って広がり、そのためRadiofrequency ablationで発生した熱が伝わり想定外の凝固範囲となったものと思われる。手技中の滴下食塩水のコントロールは実際困難であり、臨床にsaline-enhanced methodを応用した場合、中型〜大型の腫瘍まで凝固壊死させることができると予想されるものの、安全性に問題が残るものと考えられた。
|
Research Products
(4 results)