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2006 Fiscal Year Annual Research Report

脳梗塞超急性期におけるMRIを使用した実用的脳循環代謝評価法の確立

Research Project

Project/Area Number 16591211
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

三原 太  九州大学, 大学院医学研究院, 助教授 (80253615)

Keywords脳循環 / 脳梗塞 / MRスペクトロスコピー / PET / Lactate / 酸素摂取率 / 酸素消費量
Research Abstract

本年度は,脳梗塞においてMRスペクトロスコピーで計測されるLactateの量と,PETで測定される酸素摂取率(OEF),酸素消費量(CMRO_2)との間に相関があるかどうかを検討した.
目的:嫌気性代謝により生じるLactateを測定することで,脳梗塞における脳代謝の指標であるOEFとCMRO_2が推定できるかどうかを検討するために,それらの相関の評価を行った.
方法:慢性期脳梗塞患者12名の16検査を対象とした.脳梗塞周辺部脳組織に2ヶ所のROIを置き,また,対側の健常領域にコントロールとして1ヶ所のROIを置いた。MRスペクトロスコピーにて,LactateとNAAの量を測定し,Lactate/NAA比にて標準化を行った.PETにてはOEFとCMRO_2を測定した.
結果:患側のLactate/NAA比,OEF, CMRO_2はそれぞれ0.18±0.09(0.07〜0.43),0.45±0.11(0.21〜0.67)(%),2.03±0.69(1.2〜3.1)(ml/100g/min)で,健側では0.05±0.04(0〜0.12),0.43±0.07(0.33〜0.58)(%),2.16±0.63(1.0〜3.2)(ml/100g/min)であった.Lactate/NAA比とOEFは有意な正の相関を示した(Y=0.43X+0.39.γ=0.435,p<0.01).Lactate/NAA比とCMRO_2は有意な相関を示さなかった(Y=1.85X+1.64.γ=0.245,p>0.05).
結論:脳梗塞においてMRスペクトロスコピーで計測されるLactateの量から,PETで測定されるOEFの推定がある程度可能であることが示唆された.しかしながら,Lactateの量からCMRO_2を推定することは困難であると推定された.

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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