2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591219
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Research Institution | OSAKA CITY UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
井上 佑一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00101288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 恭良 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40144399)
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Keywords | FDG-PET / microPET / ブドウ糖負荷 |
Research Abstract |
(平成17年度の目的)平成16年度の実験動物による結果により、2時間後像にて良悪性の鑑別が可能であることが実験動物を用いて示された。ただ、臨床的にFDG静注2時間後までFDG-PETを撮像することにより患者は絶食時間を延長しなくてはならず、苦痛となりうる。もし、静注1時間後の撮像後に摂食が可能であればこの苦痛を軽減することが可能である。そこで、静注1時間後の摂食が腫瘍のFDG集積にどのような影響を及ぼすかについて、1.85mmの高分解能を有する小動物用PETのmicroPET P4を用い、動物腫瘍モデルにて検討を行った。 (材料と方法)VX2腫瘍を両側大腿に移植し腫瘍を作成した日本白色種ウサギ4匹8箇所。FDG-microPETは6時間の絶食後にFDGを静注し、2時間後まで連続的に撮像を行い、画像は10分毎にFBP法で再構成を行った。ブドウ糖負荷前後にFDG-microPETを撮像した。ブドウ糖負荷は、ブドウ糖負荷前検査の翌日に、同一ウサギを用いてFDG静注1時間後に50%ブドウ糖溶液10mlを経口投与することで行った。評価は視覚的に行い、また、腫瘍と筋肉にROIを置き腫瘍筋肉比(T/M比)の算出や時間放射能曲線(TAC)の作成を行うことで定量的にも評価した。 (結果)ブドウ糖経口投与後は投与前に比較して血糖値の上昇を認めた。ブドウ糖負荷の有無に関わらず、腫瘍のFDG集積は視覚的に経時的な増加を示し、T/M比も経時的な増加を示した。T/M比のTACも増加曲線を示したが、糖負荷前はほぼ直線的に増加したのに対し、糖負荷後は放物線的に増加を示し、2時間後ではその2者に有意差を認めた。2時間後のT/M比を1時間後のそれで除した値についてもブドウ糖負荷の有無で有意差を認めた。 (結論)実験動物において、腫瘍のFDG集積はFDG静注1時間後に行ったブドウ糖経口投与により有意に低下した。
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Research Products
(2 results)