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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ラインスキャン拡散強調像を用いた脊椎症における脊髄内水拡散信号の変化と病態の相関

Research Project

Project/Area Number 16591226
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

今井 裕  東海大学, 医学部, 教授 (70138113)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柳町 徳春  東海大学, 医学部, 講師 (70230274)
遠藤 じゅん  東海大学, 医学部, 助手 (60297223)
持田 譲治  東海大学, 医学部, 教授 (50174347)
Keywords脊椎症 / MRI(磁気共鳴画像) / 拡散強調像
Research Abstract

本年度(平成17年度)研究実績の報告
1.これまでの対象症例全例に対し、カルテの見直しを行ない、LSDI拡散強調像及びT2WI所見と患者の初期症状および、神経学的評価を照らし合わせた。これにより、LSDI拡散強調像において異常とされる場合、脊髄症を伴う、または、伴わない症例も含まれることが明らかとなった。この結果は、従来脊髄症がMRI所見で明らかで臨床的にも裏付けられた時のみ、手術が行なわれ術後予後が必ずしも良好とならないことの根拠とも考察された。すなわち、LSDI拡散強調像における異常は、早期に脊髄の変化を反映する可能性が高く、このことがカルテの見直しで確認された。
2.新たなLSDI拡散強調像の分析方法として、eigenvector mapを使用した。これにより、脊髄矢状斷像における、脊髄神経線維のうち頭尾方向に走行する主要神経線維束を画像的に描出し、観察することができた。この方法は、神経線維束の解剖学的形状に沿って生じる水の拡散が、一方向にのみ非常に大きく、他方向では優位に小さいこと(anisotropy)をeigenvectorで表示するもので、神経線維束のPrimary eigenvectorの方向が神経線維束の走行方向と一致することを利用している。重傷の頚髄症では、脊椎の棘形成により頚髄が圧迫され神経の走行を弯曲するが、eigenvector mapの分析により、その様子が明瞭に描出された。また、圧迫された部分では、anisotropyが小さくeigenvector map上、あたかもその部分のvectorが少なくなったような画像となった。これは、しかし、必ずしも神経線維が少なくなったと言うことではなく、おそらく、圧迫により生じる虚血性変化が脊髄内に生じるためにanisotropyに影響を与えたと考察された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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