2004 Fiscal Year Annual Research Report
MT subtraction法を用いた高分解能軟骨三次元表示MRIの研究
Project/Area Number |
16591235
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
長田 周治 久留米大学, 医学部, 助手 (60299477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 崇 久留米大学, 医学部, 助手 (90279208)
内田 政史 久留米大学, 医学部, 助教授 (50168704)
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Keywords | magnetic resonance imaging (MRI) / magnetization transfer contrast(MTC) / 軟骨画像 / 3D表示 |
Research Abstract |
(1).MTC subtraction法を用いてブタの膝軟骨を表示し,モニター上での軟骨厚の値とノギスで実測した値との比較を行った.対象は屠殺後3日以内のブタ3膝を用いた.結果はMTC subtraction法による軟骨表示の厚さと同じ部位で実測した値とはほぼ一致した. MTC subtraction法により軟骨をほぼ正確に描出可能であった. (2).正常ボランティアの膝軟骨をMTC subtraction法を用いて3D画像表示を行い,年齢に伴う軟骨の厚さと体積を検討した. 対象は正常ボランティア30人で内訳は各年代別(20代,30代,40代,50代,60代,70代)に5人ずつである.測定部位は大腿骨内顆部で3部位(前/中/後),大腿骨外顆部で3部位(前/中/後),脛骨内側で1部位,脛骨外側で1部位である.結果は多くの部位で加齢に伴い軟骨は薄くなる傾向にあったが,年齢と軟骨厚の間に特に強い負の相関を示した部位は大腿骨内顆中部,後部,脛骨内側部であった.このことは軟骨画像として現在最も一般的に用いられている脂肪抑制3D-GE法を用いた山本ら^<1)>の報告と同様の結果であった. ^<1)>山本宣幸ほか臨整外35:27-32,2000 体積に関しては年齢との間に中等度の負の相関を示した. これらの結果からMTC subtraction法は軟骨画像としての有用性が示唆された. 以上の研究実績は第64回日本医学放射線学会学術集会(H17/4/8-10)にて発表する予定である. 現在は離断性骨軟骨症や軟骨軟化症などの軟骨疾患のMTC subtraction法による軟骨描出とその関節鏡との対比を行っている段階である.
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