2005 Fiscal Year Annual Research Report
骨盤肉腫における重粒子線照射後腰仙椎神経機能に関する研究
Project/Area Number |
16591241
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
鎌田 正 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (90150242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 礼子 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (80385418)
辻井 博彦 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (50088853)
辻 比呂志 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (70207364)
石川 仁 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (70344918)
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Keywords | 仙骨 / 脊索腫 / 坐骨神経機能 / 重粒子線治療 / MATCHED PAIR STUDY |
Research Abstract |
骨盤肉腫における重粒子線照射後腰仙椎神経機能に関する研究の一環として重粒子線治療後のQOL評価を実施した。QOLの評価は質問表への回答形式で行った。質問表は、現在広くQOL質問表として欧米を中心に使用され、充分な評価実績が得られているEORTC-QLQ-C30(version 2.0)を使用した。質問内容は社会的、心理的側面を含めた状態全般についてと個々の身体症状についてである。回答を0-100まで連続するスコアとし、健康状態全般に関する質問の場合、スコアが高い程良好であることを示し、身体症状に関する質問の場合スコアが高い程重症であることを示す。治療前、治療後、3ヶ月後、6か月後、1年後、2年後と重粒子線治療前後における経時的変化を調べた。脊索腫における検討では、29例が6回の調査を完遂できた。これら症例においてphysical、role、cognitive、social functioning score、global QOL scoreの5項目は経時的な変化に有意差は認められなかった。しかしemotional functioning scoreは2年目のスコアが低下し、有意差が認められた。症状に関しては疼痛、睡眠、疲労感いずれも有意差はなかったが、疲労感は悪化傾向、睡眠は改善傾向であった。マサチューセッツ総合病院(MGH)を訪問し、骨軟部腫瘍の治療効果についてmatched pair studyについて、今回、最終的な評価項目、対象期間等の具体的な研究内容について決定した。まず、Northeast Proton Therapy CenterのMedical Directorである、Dr.Tom DeLaney、データマネージャー、統計専門家と会談を行いデータの扱い方等について決定した。
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Research Products
(7 results)