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2004 Fiscal Year Annual Research Report

難治性糖尿病性下肢虚血に対する新規細胞療法の研究開発

Research Project

Project/Area Number 16591259
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

古谷 彰  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90346552)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 濱野 公一  山口大学, 医学部, 教授 (60263787)
伊東 博史  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (90363100)
Keywords血管新生 / 糖尿病 / 高脂血症 / 血流 / 虚血
Research Abstract

自己骨髄細胞の虚血臓器局所への直接注入による血管新生治療法は難治性下肢虚血性疾患に対する新たな治療手段として注目されている。しかし、多くの下肢虚血性疾患患者は糖尿病や高脂血症などの全身疾患を抱えているのが現状である。本研究では糖尿病、高脂血症を自然発症するZucker Fattyラットと健常なZucker Leanラットを用いて、糖尿病、高脂血症が骨髄細胞による血管新生誘導に及ぼす影響について検討した。
両群の骨髄単核球細胞の細胞成分、細胞機能を比較検討するためにCD34およびCD117陽性細胞数を測定し、培養後の経時的細胞生存率、血管成長因子(VEGF)の産生能、血管内皮細胞への分化率について比較検討した。さらに下肢虚血からの自己回復能を比較検討するために、虚血後の血流の自然回復程度と下肢筋肉内の血管密度を測定した。
Zucker FattyラットとLeanラット由来の骨髄単核球細胞間には細胞成分(CD34,CD117陽性細胞数)および培養下での細胞生存率に有意差はなかった。しかし、Zucker Fattyラット由来の骨髄単核球細胞ではLeanラット由来の骨髄単核球細胞に比しVEGF産生能が有意に低下しており、内皮細胞への分化率も有意に低下していた(P<0.01)。また、Zucker fattyラットの下肢虚血モデルでは、Leanラットに比較して虚血後の血流の回復程度は有意に低く、下肢筋肉内の血管密度も有意に低値であった(P<0.05)。
以上の結果により、糖尿病、高脂血症では骨髄細胞の機能が低下し、下肢虚血からの自己回復能も低下していることが示唆された。今後は糖尿病、高脂血症ラットの虚血下肢に自己骨髄細胞を移植し、その血管新生効果の差異を検討する予定である。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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