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2004 Fiscal Year Annual Research Report

肝幹細胞誘導による肝虚血耐性の増強とその機序解明

Research Project

Project/Area Number 16591287
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

宮澤 秀彰  秋田大学, 医学部, 助手 (10323148)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 勤  秋田大学, 医学部, 助教授 (90235367)
飯田 正毅  秋田大学, 医学部, 助手 (90372325)
Keywords肝幹細胞 / 肝上皮性細胞 / 低酸素耐性 / ヘムオキシゲナーゼ / 熱ショック蛋白
Research Abstract

本研究の最終目的は、肝に予め肝幹細胞を誘導し、その虚血耐性を利用し肝全体に虚血耐性を導こうというものである。本年はわれわれがこれまで可移植性、門脈塞栓による増殖、誘導法を明らかにしてきた肝上皮性細胞(LEC)が低酸素耐性を有するか否か、その機序として、虚血性障害に対して細胞保護効果が知られている熱ショック蛋白(HSP)などが関与するか否かを、成熟肝細胞(PC)と比較し検討した。
[実験方法]SDラットから分離・継代維持したLECと同ラットの初代培養PCを用いた。密封低酸素状態(PO_2 53mmHg)で18時間培養し、細胞viabilityの変化をMTT法とトリパンブルー法で検索した(N=5)。またHSP-72およびヘムオキシゲナーゼ(HO)-1発現をウェスタンブロット法で検索した。
[検討結果]PCは低酸素により経時的に生細胞数が減少し、18時間後のMTT値は正常酸素下培養時の15%であった。一方、LECは低酸素18時間後でも97%の生細胞比率が保たれ、MTT値は40%上昇することからむしろ細胞増殖が示唆された。HO-1は正常酸素下培養時のPCとLEC両者で発現した。PCでは経時的にHO-1発現が低下したのに対しLECでは増加した。一方、HSP-72はPCとLEC両者で経時的に発現が増強した。
[結論と今後の予定]LECはPCに比し低酸素耐性を有することが確認された。その機序の一つとしてHO-1の発現が低酸素耐性に関与する可能性が示唆されたが、HSP-72については関与を示唆する成績は得られなかった。今後、細胞レベルでhypoxia inducible factor(HIF)-1など他の因子についても解析を進める一方、臓器レベルの低酸素耐性獲得についても検討する予定である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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