2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規細径圧センサーを用いた胃切除後胆道内圧上昇のメカニズムの検討-術後の胆汁排泄障害改善にむけて-
Project/Area Number |
16591290
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
持木 彫人 群馬大学, 医学部, 助手 (80312883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 博行 群馬大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90186560)
中林 利博 群馬大学, 医学部, 助手 (60372348)
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Keywords | 消化管運 / 胆道内圧 / Motility / 胆嚢収縮 |
Research Abstract |
初年度は、雑種成犬を用いて麻酔下実験を行った。全身麻酔下に開腹後、十二指腸を切開し、直視下にvater乳頭を介して、細径圧センサーを総胆管内に挿入し、テレメトリーシステムを用いて圧を測定した。細径圧センサーの位置はレントゲンで透視下に確認し、3管合流部付近にあることを確認する。胆嚢の収縮は胆嚢壁漿膜に取り付けたForce transducerを用いて測定し、細径圧センサーのdataと同一画面に表示されるようにする。実験中、麻酔はハロセンで維持し筋弛緩薬は用いない。薬剤の投与は上大静脈に挿入したシリコンカテーテルを介して注入した。 モデル犬は同一犬でコントロール犬と胆嚢摘出犬を作成し、総胆管内圧の変動を観察した。投与するpeptideはCCK、motilinを用いた。 大気圧を0mmHgとした場合、総胆管内圧の平均静止圧は5mmHgであり、Vater乳頭の平均圧は40mmHgであった。CCKの投与によって、胆嚢は収縮し、この収縮に同期して総胆管内圧の上昇が確認された。その上昇圧は2.3mmHgであり、約5分後には基線に戻った。胆嚢を切除後、CCKを投与すると総胆管内圧は低下し、ほぼ0mmHgまで低下した。Motilinを投与してもCCKのような反応は観察されなかった。 麻酔下の急性実験で総胆管内圧を細径圧センサーで測定することは可能であり、胆嚢の収縮、Vater乳頭の弛緩に同期して総胆管内圧の変動が観察された。
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