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2006 Fiscal Year Annual Research Report

血管新生多様性と選択性の解析に基づく癌転移制御の可能性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16591305
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

板倉 淳  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (10252032)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤井 秀樹  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (30181316)
Keywords血管新生 / VEGF / EG-VEGF / 通常型膵癌 / 嚢胞性膵腫瘍
Research Abstract

【概要】今年度はEG-VEGFの臨床組織における発現の局在と、既存のVEGF receptorの発現局在との関係、reguratorとしてのエストロゲンの発現局在との関係を検討した。臨床例において、その発現の差異が予想される、通常型膵癌、嚢胞性膵腫瘍の症例を集積し臨床データの蓄積をおこなった。
【方法】通常型膵癌、嚢胞性膵腫瘍症例より採取した腫瘍組織および正常膵組織について、免疫染色によりEG-VEGF、VEGF receptor,エストロゲンの発現の局在を検討した。
【結果】EG-VEGFについてはすべての症例で免疫染色による発現は確認できなかった。VEGF receptorはすべての腫瘍組織において発現が認められた。エストロゲンは25例中14例で膵癌組織中に認められていたが、良性の嚢胞性膵腫瘍組織内では発現は確認されなかった。また、嚢胞性膵腫瘍例でも悪性例ではわずかながら発現している傾向が認められ、良性腫瘍からの悪性化におけるこれらligand、receptor、reguratorの関与が示唆された。
【展望】現在より高感度の抗EG-VEGF抗体を用いて、receptor、エストロゲンの発現局在との関係を解析する予定である。また、嚢胞性膵腫瘍症例においても通常型膵癌と同様に、VEGFfamilyに属するligandであるVEGF-C、VEGF-Dの発現・局在をEG-VEGFの発現・局在との関係で検討する必要があるものと考えられる。また、嚢胞性膵腫瘍症例において、その臨床データに基づくmalignant potentialとこれらligand、receptor、reguratorの発現動態との相関を検討する予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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