2004 Fiscal Year Annual Research Report
5アミノレブリン酸による消化器癌に対する光線力学的治療と転移診断の検討
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16591309
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
田中 達郎 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90273185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今野 弘之 国立大学法人浜松医科大学, 医学部, 教授 (00138033)
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Keywords | PDT / 消化器がん / 5-アミノレブリン酸 |
Research Abstract |
5アミノレブリン酸(ALA)内服光線力学的治療(ALA〜PDT)を下咽頭がんと胃がんの2例で臨床応用を開始した。下咽頭がん患者は放射線療法後の局所再発例で、胃がん患者は胃幽門前庭部に生じた腺腫内がん例である。ALA30mg/kg内服5時間後にエキシマダイレーザー装置EDL-1を用いて病変部に経内視鏡的に80J/cm2のレーザー照射を行った。レーザー照射後の経過は下咽頭がん症例では病変部に浅い潰瘍形成を認め、28日後の生検標本の病理診断においてCRと判定された。一方胃がん症例では病変部に腫脹、発赤の変化を認めたが潰瘍形成には至らず、28日後の生検標本の病理診断において悪性細胞の遺残が認められ、SDと判定された。ALA内服による副作用は軽度の肝酵素(GOT, GPT)の上昇を認めたが、経過観察にて7日後には正常値に復した。SDの胃がん症例に対してアルゴンプラズマ凝固装置によるレーザー照射を追加照射したが、その後の生検で一部癌の遺残を認め、現在2度目の追加治療を予定している。胃がんにALA-PDTが無効だった原因としては1.下咽頭がんは扁平上皮がん、胃がんは腺がんと組織型が異なる、2.ALAの用量が不十分、3.照射レーザーエネルギー量の不足、4.腺腫の混在が考えられる。現在、ヒト胃がん由来の腺がんをヌードマウスに移植し、ALA-PDTの腺がんに対する効果を検討する基礎実験を開始した。
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