2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591313
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 浩文 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30322184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関本 貢嗣 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10273658)
池田 正孝 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80335356)
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Keywords | Wnt signal / cyclin D1 / TCF decoy / 大腸癌 |
Research Abstract |
・Ad-dnTCF(Adenovirus dominant negative TCF)ウイルス液を作成し、direct sequenceによりTCF dominant体のplasmid内への挿入を確認した。 ・正常細胞(COS7を予定)にbeta-catenin cDNAを導入しTCF活性化モデルを作成した。Ad-TCF,Ad-dnTCF,Ad-Mockの中でAd-dnTCFが他のコントロールAd virusに比べて有意にTCF活性を抑制した。 ・大腸癌細胞株DLD1,SW480,HCT116を用いて、Ad-TCF,Ad-dnTCF,Ad-Mockの中でAd-dnTCFが他のコントロールAd virusに比べて有意にTCF活性を抑制した。細胞増殖は、いずれの細胞株でも抑制されたがその程度はTCF活性の低下に比して小さかった。 ・Type 1 collagen上で培養すると、Ad-dnTCFの細胞増殖抑制効果は著明となり、単に増殖を抑制するよりも、浸潤抑制効果が強いと判った。 ・Ad-dnTCFにより前処理した大腸癌細胞株DLD1はヌードマウス皮下腫瘍における著しい増殖抑制効果示した。 ・Ad-dnTCFにより前処理した大腸癌高肝転移株KM12smを脾注し、肝転移形成能を検討した結果、著しい転移抑制能を示した。 ・18mer TCF decoyを用いて,複数の大腸癌細胞株で,単層培養による細胞増殖,足場非依存性細胞増殖についての抑制効果を認めた。 ・Ad-antisense cyclin D1が血管内皮細胞への直接作用、大腸癌細胞のVFGF産生抑制を通じて腫瘍血管新生を抑制することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)