2004 Fiscal Year Annual Research Report
膵胆道癌患者に対する選択的COX‐2阻害剤を用いた新規腫瘍抑制療法の開発
Project/Area Number |
16591318
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
廣岡 保明 国立大学法人鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (40243399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蘆田 啓吾 国立大学法人鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (00346355)
堅野 国幸 国立大学法人鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (70325025)
近藤 亮 国立大学法人鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (90304211)
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Keywords | 膵癌 / 胆道癌 / COX2阻害剤 / 血管新生 / アポトーシス / Meloxicam |
Research Abstract |
1,COX2と血管新生因子との関連性 膵癌55例の腫瘍組織の免疫染色にて、COX2と血管新生因子であるVEGFとの関連を検討したところ、COX2陽性症例は有意に(P=0.004)VEGFを高発現していた。 また、COX2とAngiopoietin2との関連を検討したところ、COX2陽性症例はやはり有意に(P=0,002)Angiopoietin2を高発現していた。 このことにより、COX2は血管新生に関与している可能性が示唆された。 2,COX2とアポトーシスとの関連性 膵癌55例の腫瘍組織の免疫染色にて、COX2とアポトーシス関連因子であるbcl2との関連を検討したところ、COX2陽性症例は有意に(P<0.0001)bcl2を高発現していた。このことより、COX2はアポトーシスを抑制している可能性が示唆された。 3,Meloxicamの投薬状況 再発した膵癌患者にGemcitabine+Meloxicamを投与するも、再発病巣が腹腔内リンパ節であったり、動脈周囲の軟部組織であったりするため、なかなか腫瘍組織が採取できず、Meloxicam投薬による腫瘍組織内での血管新生阻害やアポトーシス抑制阻害の検証ができていない。 4,CTによる奏功率の評価 現在のところ、著明な改善はみられないが、著明な憎悪もない。
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