2004 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイによる胃癌化学療法感受性予測-超音波内視鏡下生検による検討-
Project/Area Number |
16591323
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
吉野 茂文 山口大学, 医学部, 講師 (60294633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
良沢 昭銘 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (60363123)
岡 正朗 山口大学, 医学部, 教授 (70144946)
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Keywords | 胃癌 / 化学療法 / DNAマイクロアレイ / 超音波内視鏡 |
Research Abstract |
本研究の特徴は新たな手法を用いて、DNAマイクロアレイによる胃癌化学療法奏効例の予測を試みることである。本研究の新たな点は、1)超音波内視鏡下に腫瘍本質部(深部)の組織を針生検により採取すること、2)DNAマイクロアレイの解析をわれわれの開発したsupervised learning理論に基づいて行うことである。化学療法のレジメンはweekly paclitaxel + 5'-DFURであり、われわれは本レジメンによるphase I studyを行い、推奨投与量はpaclitaxel 70mg/m^2、5'-DFUR 600mg/bodyと決定した。本療法は外来で、QOLを損なうことなく安全に施行できるレジメンであり、今後標準的治療の一つになるものと期待される。しかし本療法の奏効率は50%であり、半数近くの症例が治療の恩恵を受けられないことになる。オーダーメイド治療を行うには治療前に奏効例を判別する必要がある。現在、推奨投与量によるphase II studyを施行中である。 これまでphase II studyに10例が登録され、現在治療継続中である。全例化学療法前の胃癌組織が採取してあり、凍結保存している。phase I studyで採取保存した胃癌組織と合わせて、現在DNAマイクロアレイを実施している。今後phase II studyへの登録を増やし、さらに追加してDNAマイクロアレイを実施する。最終的には化学療法の効果をもとにマイクロアレイの結果を解析する予定である。
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Research Products
(1 results)