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2004 Fiscal Year Annual Research Report

肝細胞における膜脂質情報変換酵素DGKδ異常に基づいた発がん機構の解析

Research Project

Project/Area Number 16591327
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

武冨 紹信  九州大学, 大学病院, 助手 (70363364)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂根 郁夫  札幌医科大学, 第二生化学, 助教授 (10183815)
Keywordsジアシルグリセロールキナーゼ / 肝細胞癌 / RT-PCR
Research Abstract

正常組織でのDGKアイソザイムの発現を比較検討するため、9種のアイソザイムを特異的に増幅するプライマー対(DGKδ:5'-CACCGAAGACTTCAGCGAG-3',5'-GTTGGCTCTCAGCATGAGC-3')を各々設定し、脳、心臓、腎臓、肝臓、肺、膵臓、胎盤、骨格筋、大腸、卵巣、白血球、前立腺、小腸、脾臓、精巣、胸線から抽出したmRNAを鋳型に半定量的RT-PCRを行った。組織分布は各アイソザイムによって、またサブファミリー内においても非常に異なっており、DGK多様性の重要さを裏付ける結果となった。脳組織に多く発現していたのはβ,δ,θ,ιであり、白血球細胞にはα,δ,ηが多く認められた。εは特に精巣での発現が強く、ζは脾臓、胸腺での発現が多く認められた。ユビキタスに存在していたのはDGK θであったが、このDGK θを除いては肝組織における発現はいずれも認められなかった。ところが肝癌細胞株HepG2はDGKδの高発現株であることが報告されている。そこで、肝発癌もしくは進展におけるDGKの関与が予想されたため、手術にて摘出された肝細胞癌19症例においてその非癌と癌組織における各DGKアイソザイムの発現をRT-PCRにて検討した。その結果、DGKαは5症例(26.3%)、DGKδは12症例(63.2%)、`DGKεは6症例(31.6%)、DGKθは7症例(36.8%)、DGKιは5症例(26.3%)において癌組織で高く発現していた。これらの症例においてその臨床的または病理学的因子とDGK発現との相関を統計学的に検討したが、唯一相関があったのはDGKδの発現とTNM分類のみであった。さらに、HepG2、Hep3B、PLC/PRF/5、C3Aの4種の肝癌細胞株を用いDGKδの発現を検討したところPLC/PRF/5以外の3株では高く発現していた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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