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2004 Fiscal Year Annual Research Report

大腸癌悪性度評価における分子マーカー発現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16591357
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

齋藤 登  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10225724)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大幸 和加子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20277172)
廣澤 知一郎  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50307550)
Keywords大腸癌 / 細胞接着 / 細胞増殖 / TGF-β / EGF / HGF / fibronectin
Research Abstract

大腸癌悪性度評価における分子マーカー発現の研究において、初年度は細胞接着および細胞増殖に関する責任因子の同定に取り組んだ。腫瘍細胞の増殖に関するサイトカインであるTGF-β、EGF、HGFなどについて、また浸潤の因子として細胞外マトリックス構成分子のうち未検討であったfibronectinなどについても対象とした。
その結果、HGF及びEGFについてはそれぞれ
1)血清HGFはコントロール群193.3±52.00pg/ml、大腸癌群284.4±138.0pg/ml、血清EGFはコントロール群214.0±106.1pg/ml、大腸癌群427.4±228.1pg/mlと両群間に明らかな有意差を認めた(p<0.0001)。
2)HGFでは異時性を含む肝転移陽性症例324.4±172.5pg/mlは肝転移陰性症例260.9±107.6pg/mlに比べ有意に高値であった(p=0.0201)。また、入院時に同時性肝転移であった症例377.5±160.5pg/mlは入院時に肝転移陰性であった症例(後の異時性肝転移を含む)264.5±125.0pg/mlに比べ有意に高値であった(p=0.0024)。
3)EGFでは再発13例の術前値は506.2±247.0pg/ml、非再発59例の術前値は434.5±227.2pg/mlであり、再発症例の方が術前より高値を示していた。
4)術前より血中に高発現するものは、浸潤能、転移能などの悪性度が高い腫瘍であることが疑われた。
次年度には因子間相互の関連ネットワークをさぐり、どのような因子が重なり合って転移事象を生じさせているか、深く掘り下げてゆきたい。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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