2004 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌および乳癌・甲状腺癌におけるセンチネルリンパ節生検に関する研究
Project/Area Number |
16591370
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
中野 正吾 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (20351108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 純一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20279285)
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Keywords | 乳癌 / 甲状腺癌 / 消化器癌 / センチネルリンパ節 |
Research Abstract |
変異遺伝子のみを特異的に増幅する方法として3'末端に変異した遺伝子の配列に相当する塩基を持つプライマーを用いてPCRを行うプロセスを開発しました。この方法によりリンパ節や血液中に散布された癌細胞を鋭敏に検出することができます。臨床病期早期の末梢性小型肺癌においても、術前、術中、術後の末梢血中には高頻度に癌細胞を検出できることが判明しました。これにより、肺癌や乳癌は発見の段階ですでに全身病としてとらえねばならない病態が存在することを証明することができました。このように癌特異的遺伝子変異やmRNAを指標としたPCR法による潜在癌細胞の検出法の確立は、坦癌患者における血液やリンパ節中の潜在癌細胞の検出を可能とし、治療のstrategyを構築する新たな手段となりました。消化器癌、乳癌、甲状腺癌手術において色素法によるセンチネルリンパ節の同定を行いました。腫瘍周囲にICG 5mLを注入し、腫瘍からドレナージされる最初のリンパ節を同定し摘除しました。またRI法によるセンチネルリンパ節の同定も併用しました。手術前日にテクネシウムラベルのトレーサーを腫瘍周囲に注入し、術中、ガンマプローベを用いてセンチネルリンパ節を同定しました。摘除したセンチネルリンパ節は半割し、半分を術中病理診断、半分を術中迅速遺伝子診断に用いました。これまでの成績は、正診率100%、偽陰性率0%です。
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Research Products
(4 results)