2004 Fiscal Year Annual Research Report
IL‐6産生非小細胞肺癌に対するデコイ型核酸を用いた免疫遺伝子治療に関する研究
Project/Area Number |
16591385
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
飯笹 俊彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (10272303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 武彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80110328)
渋谷 潔 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20302565)
関根 康雄 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70312957)
伊豫田 明 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10302548)
安福 和弘 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (60372356)
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Keywords | 非小細胞肺癌 / インターロイキン6 / 免疫療法 / 遺伝子治療 / マイクロアレイ / デコイ型核酸 |
Research Abstract |
本計画はIL-6により惹起される肺癌増殖促進および免疫能低下の機序を解明するとともに、IL-6制御を目的とした免疫遺伝子治療が、肺癌の転移制御に応用可能であることを示し、肺癌の治療成績の向上を目指して立案された。 平成16年度は 1.マイクロアレイシステムを用いたIL-6非産生肺癌細胞株(ABC-1)ならびにIL-6産生肺癌細胞株における発現遺伝子の比較と同定 2.動物モデルを用いたIL-6非産生肺癌細胞株(ABC-1)ならびにIL-6産生肺癌細胞株の比較 をおこない、ヒトIL-6非産生肺癌細胞株ならびにIL-6産生肺癌細胞株を、それぞれSCIDマウス、ヌードマウス、ならびに正常マウス皮下に移植し、増殖様式、Th1/Th2不均衡、腫瘍浸潤リンパ球分画などを比較することによってIL-6産生細胞がin vivoにおいてどのような影響を及ぼすか検討し報告した。 今後ヒト肺癌切除組織を用いたIL-6ならびに浸潤リンパ球分画の免疫組織化学による検討ならびに血清中IL-6濃度の測定をおこない、NF_κB阻害剤(JTE-714、デコイ型核酸)ならびにアンチセンスの調整とIL-6産生腫瘍の増殖抑制効果の検討を行っていくことにより、肺癌においてIL-6が細胞傷害性T細胞の作用を抑制し,微小転移巣が増大し癌転移が形成される機序を明らかにしてゆくとともに、IL-6産生を阻害することにより肺癌の転移制御を目指す。
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Research Products
(1 results)