2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591407
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
宮地 鑑 北里大学, 医学部, 講師 (40281703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 邦義 北里大学, 医学部, 助教授 (40075510)
吉村 博邦 北里大学, 医学部, 教授 (40050554)
高崎 泰一 北里大学, 医学部, 助手 (10383564)
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Keywords | 触覚センサー / 局所心筋機能 |
Research Abstract |
局所心筋機能の評価法は虚血性心疾患においては極めて重要であるが、現在までのところ、直接心筋機能を評価できる方法は臨床上は開発されていない。われわれのグループでは過去7年間にわたり、触覚センサー(tactile sensor)を使用した局所心筋機能の評価を研究してきた。その結果、いくつもの科学的業績を上げている。これまでの研究により触覚センサーで計測された局所心筋のstiffnessは心筋の張力、壁応力を表しており、心筋虚血を極めて鋭敏に感知することが示された。 これまでの研究の成果より針型センサーの開発には十分な可能性があると考えられるが、臨床応用が可能なセンサーの作製には動物実験が必要であると考えられた。研究代表者は、動物(犬)を用い、針型触覚センサーを開発するために本年度に日本大学医用電子工学部尾股教授とセンサー作製のために打ち合わせを行った。その結果、センサーの形状は予定していた型ではなく、コイン型に針型センサーが接着した形状のほうが安定した計測ができるとの結論に達した。従来より作製してきたセンサーの形状と異なるため、製作に時間を要することとなった。このセンサーを拍動下左室心筋内に心外膜側より穿刺、留置することで、心筋tactile stiffnessを計測する。現在、センサーの作製中で、完成次第まずは人口心肺心拍動下に虚血モデルを作製して、心筋tactile stiffnessを計測する。この形状センサーでの計測に成功した段階で、滅菌可能なセンサーの製作に入る予定である。
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