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2004 Fiscal Year Annual Research Report

悪性腫瘍肺転移における腫瘍内酸素分圧のコントロールによる血管新生の抑制

Research Project

Project/Area Number 16591410
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

堀之内 宏久  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60173647)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 紘一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80051704)
渡辺 真純  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90201227)
泉 陽太郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245506)
藤本 博行  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20338073)
Keywords人工酸素運搬体 / 腹水肝癌 / 腫瘍内酸素分圧 / 放射線治療 / 血管新生
Research Abstract

Donryuラットに自然発生した腹水肝癌の亜系であるLY80を用いて人工酸素運搬体による放射線感受性の増強があるか否かについて検討した。人工酸素運搬体としてリコンビナントアルブミンに人工合成のヘムを包摂させたアルブミンヘム(rHSA-FecycP)を用いた。【方法】Donryu ratの腹腔内で継代されているLY80(東北大学医学部加齢医学研究所腫瘍循環:堀勝義先生より供与)を腹水より採取、10^6/mlに調整し、右大腿筋膜下に0.1mlを移植した。腫瘍直径がが10mmとなった6日後に人工酸素運搬体投与および照射を行った。人工酸素運搬体はアルブミンヘムを用い、左内頚動脈より総腸骨動脈分岐直前まで挿入したカテーテルより10ml/kgの量を動注し、動注終了直後より腫瘍局所に20Gyの照射を行った。対照群としてカテーテル操作のみを行った群(Sham群)、アルブミン動注のみを行った群、アルブミンヘムの動注のみを行った群、アルブミン動注+照射を行った群を設定し比較した。評価項目は腫瘍抑制率(T/C ratio)曲線、生存期間延長率(lncrease of Life Span、ILS)を用いた。【結果】腫瘍抑制率は照射単独群が16.1%であったのに対し、アルブミンヘムを動注して照射を行った群では腫瘍抑制率は5.6%であり、明らかに有意差を持ってアルブミンヘム動注+照射群が照射単独群に比して良好な腫瘍抑制率を示した。生存率延長率はSham群に比して照射群では34.9%の延長を示した。一方アルブミン動注+照射群では39.5%、アルブミンヘム動注+照射群では65.1%の延長を示し、アルブミンヘム動注+照射群では有意な生存延長が認められた。組織学的な検索により血管新生の抑制も認められた。【考察】人工酸素運搬体アルブミンヘムを動注することにより、照射の感受性を増強することができると考えられた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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