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2004 Fiscal Year Annual Research Report

虚血性神経細胞死関連遺伝子の同定と機能解析

Research Project

Project/Area Number 16591446
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

松尾 孝之  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00274655)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北川 直毅  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30253652)
KeywordsビタミンE / HT-22 / 神経細胞死 / グルタミン酸
Research Abstract

まずマウス海馬由来であるHT-22の細胞株を用いてグルタミン酸負荷による神経細胞死の評価を行った。グルタミン酸投与24時間後にWSTアッセイを用いて生細胞数を測定すると、濃度依存的に生細胞数は減少し10mMの濃度では約10%程度まで生細胞数は減少した。脳保護効果の評価としてビタミンE、エストロゲン、メラトニンをグルタミン酸投与12時間前に投与し、同様にWSTアッセイで測定すると、ビタミンEは濃度依存的に神経細胞死を抑制したがエストロゲン・メラトニンでは効果は認められなかった。ビタミンEは10μMの濃度でグルタミン酸投与後も細胞死は約10%以下に抑制され、更にグルタミン酸投与3時間後に投与した場合でも神経保護効果が認められた。
次にビタミンEの保護効果の機序を解明する為、RT-PCR・ノーザンブロッティング法を用いてBcl-2,Bax,Cox-2,MnSODの発現をビタミンE投与時のHT-22で経時的に検討した。グルタミン酸投与により経時的にCox-2の発現は上昇し、グルタミン酸投与12時間後にピークに達したが、ビタミンE前投与を行うとこのCox-2の発現は著明に抑制された。その他の遺伝子については経時的な変化は認められなかった。このビタミンEによるCox-2発現変化については蛍光免疫染色・ウエスタンブロッティング法をもちいて蛋白レベルでも確認し、同様の結果が得られた。またCox-2の制御因子であるNF-kappaBのinhibitorであるNS-398をビタミンEの変わりに用いて保護効果を同様のアッセイを用いて行ったが、グルタミン酸10mMでは効果はなく5mMに減量した場合にのみ効果が認められた。
ビタミンEの神経細胞保護効果はCox-2の発現を抑制することで作用していることが示唆され、ビタミンEのCox-2抑制機序の一部にNF-kappaBを介した経路が考えられた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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