2006 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄幹細胞の末梢血中への導引による脊髄損傷治療効果の基礎的解析
Project/Area Number |
16591450
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
野中 雅 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60180759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90285007)
寶金 清博 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90229146)
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Keywords | 移植・再生医療 / 再生医学 / 神経科学 / 脳・神経 / 発生・分化 |
Research Abstract |
当該年度は、末梢血中に存在する骨髄幹細胞を用いて、脊髄損傷に対する細胞治療の実現に向けたな基礎研究を行った。 1:末梢血中の骨髄幹細胞の抽出・培養 昨年度までに、成熟ラットを用いて、末梢血中の幹細胞の抽出・培養を試みた結果、骨髄幹細胞と同様な細胞の培養・増殖に成功した。 本年度は、成人の末梢血における幹細胞の抽出・培養を試み、細胞の培養・増殖に一部成功した。 2:末梢血中の骨髄幹細胞(pMSC)と、骨髄中の骨髄幹細胞(bMSC)の細胞生物学的比較 pMSCとbMSCの細胞生物学的特性を検討した結果、細胞表面抗原の比較では差異が認められなかったが、増殖能において、著明な差異が認められた。すなわち、pMSCは増殖能力がbMSCと比較して遅いことが判明した。 3:pMSCとbMSCの神経幹細胞へのtrans-differentiation能における比較 pMSCとbMSCの分化能をin vitroで検討した結果、同様な分化能が認められた。 4:pMSCによる治療効果の検討 pMSCを脊髄損傷モデルに移植した結果、bMSCと比較して同等の治療効果があることが判明した。アッセイ方法はMRIによる経時的解析と平行して行動学的解析を施行した。 以上のように、補助金は補助条件に従って、非常に有効に使用されている。
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Research Products
(2 results)