2006 Fiscal Year Annual Research Report
運動器系組織再生における骨髄幹細胞の細胞運動能の解析
Project/Area Number |
16591472
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
渡辺 秀臣 群馬大学, 医学部, 教授 (40231724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠崎 哲也 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90251115)
高岸 憲ニ 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70154763)
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Keywords | 骨髄幹細胞 / 細胞運動 / 細胞増殖 / 運動因子 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、骨髄より採取した間葉系骨髄幹細胞を培養系で増殖、分化させて骨軟部組織の外傷による欠損や疾病あるいは老化に伴う変性に対して組織の再生に利用する再生治療である。実際の治療において移植された幹細胞がそのふさわしい場所へ移動する事は組織再生において重要と考え、生体の細胞が本来持っている生体内で移動する運動能の制御機構を間葉系幹細胞において解明することを直接の目的とした。いままでに,ヒト培養系骨髄幹細胞を確立して、その増殖能と運動能は牛胎児血清(FBS)よりも自家ヒト血清(HS)のほうが、高い活性をもたらすことを明らかにした。本年度にはこれらの結果を基に、実際の骨髄細胞を移植する時の基質にはヒアルロン酸製剤が有効であることを明らかにした。その組織再性能には、ヒアルロン酸のレセプターCD44の発現には関与していないことが明らかとなった。また、細胞の運動能を惹起する低酸素誘導分子である自己分泌型運動因子AMFの発現様式を骨軟部腫瘍において確認した所その蛋白発現よりはmRNA発現が転移に関係すること、また蛋白発現は分解による代謝で調節されていることが明らかとなった。このことは他のがん腫でも認められた。現在、骨髄よりも豊富に細胞が採取できる筋組織からの幹細胞の培養系の確立を行っている。マウスに関しては筋肉内から多様性のある細胞が採取されており、これらの細胞の分化能についてその細胞生物学的な多様性も含めて詳細に検討中である。
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Research Products
(3 results)