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2005 Fiscal Year Annual Research Report

機能的筋肉移植術における細胞動態と筋分化制御遺伝子の発現の解析

Research Project

Project/Area Number 16591493
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

大井 律子  山口大学, 医学部附属病院, 医員 (20398001)

Keywords筋肉移植 / 筋衛生細胞 / 神経再生 / 再生医学 / 遺伝子 / 成長因子
Research Abstract

実験計画に従い、筋肉移植術における筋線維再生に関する動物実験を行った。移植術後の術後回復過程における筋再生現象を間接的に示唆するMyoDの発現の経過の解析を主な研究対象とした。実験モデルとしてWistar系雄ラットの腓腹筋内側頭を移植筋とし用い、移植モデル群、阻血モデル群、脱神経モデル群の3群を作成した。阻血群は神経を温存したまま一時間の阻血操作を行い、脱神経群は神経を切断したままとした。術後、外固定は一切行わず飼育ゲージの中で自由に活動させた。これら3群において筋電図、組織学的検討、RT-PCR法を用いて検討した。結果は1)筋電図:術後2、4、6週モデルに針筋電図を行ったところ、2週ではM波は認めず、4週以降で出現していた。つまり、移植後2〜4週の間に再神経支配が確立されていると推測された。2)組織学的評価:術後3日目からsatellite cellと思われる類円形の核が出現し、以後4週までその数は増加していた。再神経支配が確立された4週では、筋肉の移植が残存しているものの、類円形の核数は最も多かった。3)RT-PCR法:MyoDの発現は正常筋ではみられなかったが移植群では術後3日目から軽微ではあるが発現があった。その発現量のピークは2〜4週で以後は減少し、6〜7週以降では発現は消失した。阻血群では術後3日〜7日までの間にのみ発現がみられた。脱神経群では術後3日〜3週まで継続して発現がみられた。またその発現量は移植モデルにおいて、脱神経群に比較し、1.5〜3.2倍と多かった。
以上の結果より、移植筋において再神経支配はsatellite cellを活性化し、分化・増殖させることが推測された。またこの再神経時期にMyoDの発現量が高レベルであったことは、この時期に筋再生能が高まり、筋再生を生じていることが示唆された。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 悪性骨軟部腫瘍に対する機能的筋肉移植2005

    • Author(s)
      伊原公一郎
    • Journal Title

      関節外科 24

      Pages: 76-81

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 血管柄付き腓骨と自家処理骨を併用した骨盤・下肢に対する患肢温存手術2005

    • Author(s)
      伊原公一郎
    • Journal Title

      別冊整形外科 47

      Pages: 94

  • [Journal Article] Expression of mRNA of MyoD in Free Muscle Graft2005

    • Author(s)
      Sakamoto S
    • Journal Title

      Trans Orthop Res Soc 30

      Pages: 521

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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