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2004 Fiscal Year Annual Research Report

脳虚血後の炎症反応は神経学的転帰に重大な影響を与えるか?-多角的な分子生物的手法を応用した研究-

Research Project

Project/Area Number 16591524
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

三浦 美英  山形大学, 医学部, 助手 (50241716)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小谷 直樹  山形大学, 医学部, 教授 (30205405)
酒井 道子  山形大学, 医学部, 助手 (20143092)
Keywordsラット / 前脳虚血 / 部分脳虚血 / イソフルラン / プロポフォール / サイトカイン
Research Abstract

平成16年度は脳組織サイトカインのmRNA測定のためのRT-PCR関連機器の設営および設定を行い、また、以下の3種類の予備実験を行った。
<予備実験1>部分脳虚血モデルの確立:本実験ではプロポフォールとイソフルランが脳虚血後の脳組織サイトカイン変動と転帰に与える影響について、前脳虚血モデルと部分脳虚血モデルの2種類の虚血モデルを用いて検討する予定である。我々の研究室においてラット前脳虚血モデルは既に確立しているが、部分脳虚血モデルの経験はなかった。今回、中大脳動脈閉塞による脳梗塞を安定して作成することができるようになった。
<予備実験2>麻酔薬の効力比較のための指標の探求:プロポフォールとイソフルランは全く異なる機序を持つ麻酔薬であり、両者の転帰への影響を調べるためには投与濃度について何らかの指標が必要である。我々は脳波の様々な指標と2種類の麻酔薬の用量反応性について実験を行い、BSR(burst suppression ratio)が最も適切な指標となることを見いだした。すなわち、1.5MACのイソフルランと60~80mg/kg/hで投与したときのプロポフォールがBSRで3~9となり、脳波抑制に関してほぼ等用量であることが判明した。また、この投与濃度で両群間の平均動脈圧に差はなかった。
<予備実験3>脳組織サイトカイン変動の確認:一般にプロポフォールは抗炎症作用を有すると言われている。プロポフォール麻酔下でもサイトカインが有意に変動することを確認するため、ハロセンをコントロールとし、前脳虚血後6時間でのプロポフォール群の脳組織IL-6の測定を行った。まだ例数は少ないものの、予想に反し、プロポフォール群で約3倍の脳組織IL-6の上昇が認められた。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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