2005 Fiscal Year Annual Research Report
上気道の解剖学的・神経学的因子の検討と周術期管理への応用
Project/Area Number |
16591526
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石川 輝彦 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (30272305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 史朗 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (80212968)
田中 敦子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (40302559)
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Keywords | 上気道 / 周術期管理 / 小児 / 気道防御反射 / sniffing position / 喉頭 / 咽頭 |
Research Abstract |
1)小児セボフルレン全身麻酔下における気道防御反射 0歳から12歳までの小児を対象に,その気道防御反射が全身麻酔薬セボフルレンによりどのような影響を受けるかを検討した.平成16年度において実施し投稿を終えていたが,査読委員の指摘によりデータの再解析を行った.われわれの結論に変更はなかった.すなわち,セボフルレンによる麻酔深度の増加は,咳・呼気反射・嚥下反射をより強く抑制するが,喉頭閉鎖反射・無呼吸反射・喉頭痙攣などに対する効果はより少なかった.年齢による影響は検出されなかった.本研究の成果は英文誌Anesthesia & Analgesiaに報告,掲載された. 2)Sniffing positionの上気道開存性に与える効果 Sniffing positionは気管挿管時における頭頸部の姿勢として推奨されており,その適用により喉頭鏡により行う喉頭展開の視野が改善されることが知られている.しかし,この姿勢が上気道の開存性に与える影響に関しては調べられていなかった.本研究ではSniffing positionが上気道開存性,とくに咽頭開存性に対しどのような効果があるかを検討した.対象は咽頭開存性が低下している閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者12名,全身麻酔・完全筋弛緩下において咽頭開存性を内視鏡法を用い評価した.その結果,頭頸部の姿勢を中間位にするよりsniffing positionにするほうが,咽頭開存性が改善することが示された.この研究成果は,英文誌Anesthesiologyに報告,掲載された.
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Research Products
(2 results)