2005 Fiscal Year Annual Research Report
急性肺傷害に対するRNA干渉(RNAi)を応用した分子生物学的治療法の開発
Project/Area Number |
16591537
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三川 勝也 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40229662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁科 かほる 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20311780)
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Keywords | RNC干渉 / トランスフェクション / 肺胞上皮細胞 / マクロファージ / 肺傷害 / サイトカイン / siRNA / ノックダウン |
Research Abstract |
RNA干渉(RNAi)による急性肺傷害(ARDS)に対する治療戦略の実験的検討を目的に、初年度と同様にA549細胞(ヒト2型肺胞上皮細胞由来)にIL-8(ヒト)遺伝子に対する合成siRNA(small interference RNA)を高率に形質導入できるかどうかを検討した。21塩基から成るIL-8のsiRNA(ロダミン標識)を非ウィルス性ベクターであるHVJ envelope vectorを用いてさまざまなトランスフェクション条件のもとでトランスフェクションを試みたが、今年度も導入効率及び細胞生存率が非常に悪く前年度の結果を改善できなかった。ゆえに本システムを以後の実験に供することはできなかった。今後の実験における改良点とすればsiRNAの改善、siRNAの至適濃度の決定、トランスフェクションの時間、培養細胞の健康状態や培養密度、またリバーストランスフェクション法を導入することなどがあげられる。また導入効率を高めるために非イオン性水和微粒子の併用およびワンステップから成るトランスフェクションプレートの使用、トランスフェクタムの使用などを考慮する必要があると思われる。さらにリン酸カルシウム法、リポフェクション法、DEAEデキストラン法、エレクトロポレーション法、マイクロインジェクション法、FuGENE 6 Transfection Reagentを用いた方法を試みる必要がある。
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