2006 Fiscal Year Annual Research Report
急性肺傷害に対するRNA干渉(RNAi)を応用した分子生物学的治療法の開発
Project/Area Number |
16591537
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三川 勝也 神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (40229662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁科 かほる 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20311780)
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Keywords | RNA干渉 / トランスフェクション / 肺胞上皮細胞 / マクロファージ / 肺傷害 / サイトカイン / siRNA / ノックダウン |
Research Abstract |
RNA干渉による急性肺傷害に対する治療戦略の実験的検討を目的に、ヒト2型肺胞上皮細胞由来であるA549細胞を用いて実験を行なった。最終年度もA549にヒトIL-8遺伝子に対する合成siRNA (small interference RNA)を高率に形質導入できる方法を検討した。初年度および次年度の実験結果の反省のもとに21塩基からなるIL-8のsiRNA(ロダミン標識)を非ウィルスベクターであるHVJ envelope vectorを用いてトランスフェクションを試みた。今年度の工夫としてはsiRNAの濃度を上げたりトランスフェクション時間を長くしてトランスフェクションを行なったが、最終年度も導入効率は悪く今までの実験結果を改善するには至らなかった。A549培養細胞の密度をいろいろ設定して導入も施行したが導入効率はきわめて低いものであった。また導入効率を高めるためにリン酸カルシウム法DEAEデキストラン法、リポフェクション法およびトランスフェクションプレートやトランスフェクタムの使用による各方法を試みたがすべて確実な形質導入は得られなかった。ゆえに本システムを以後の急性肺傷害にむけた実験に供することは不可能であった。効率よい形質導入にむけてマイクロインジェクション法、エレクトロポレーション法、FuGENE 6 transfection reagent法も試す必要があるものとおもわれた。
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