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2004 Fiscal Year Annual Research Report

血中静脈麻酔薬濃度を直接的に測定するセンタの開発

Research Project

Project/Area Number 16591549
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

指宿 昌一郎  宮崎大学, 医学部, 講師 (70315381)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白坂 哲朗  宮崎大学, 医学部, 助手 (00274788)
Keywordsプロポフォール / 分子刷り込みポリマー / 水晶振動子マイクロバランス / ethacrylic acid / 血中濃度測定
Research Abstract

目標;
全身麻酔の維持には、吸入麻酔と、静脈麻酔がある。吸入麻酔では、呼気中の麻酔ガス濃度を測定し、経時的な麻酔深度を客観的に評価できる。しかし、静脈麻酔薬には、呼気中麻酔ガス濃度測定に相当する評価法がない。
研究代表者はこれまでに、局所麻酔薬選択性ガラス微小電極を作成し、細胞内局所麻酔薬濃度を測定した。選択的イオン交換膜を用いる電極法は、対象イオン濃度に応じて生じる起電力を測定するため、イオン化しない物質の濃度測定には向かない。本研究の目標は、イオン化しない薬物の血中濃度を簡便に測定することである。具体的には、静脈麻酔薬であるプロポフォールの検出に分子刷り込みポリマー(molecularly imprinted polymer : MIP)を用い、MIP薄膜を水晶振動子表面に形成し、水晶振動子マイクロバランス(Quarts Crystal Microbalance : QCM)を作成する計画である。MIPは、モノマーに鋳型物質を適宜混和して重合させて合成する。MIPから鋳型物質を洗い出すと、鋳型物質と選択的に結合する特性を示す。平成16年度の研究目標は、プロポフォールを鋳型物質とするMIPを合成することとした。
方法と結果;
合成したMIPの特性を確認するために、スライドグラス表面へのMIP合成を試みた。材料は、モノマーにmethacrylic acid、架橋剤にethylene glycol dimethacrylate、重合開始剤にazobisisobutyronitrileを用い、各々の割合は、モル比で1:6.5:8.5:0.4とした。これらをhexaneに溶解し、スライドグラス表面に薄く塗布し、窒素雰囲気下に60℃で24時間重合させた。反応終了後に、メタノール・酢酸混合溶液でプロポフォールを抽出した。比較のために、鋳型物質を含まないポリマー(NIP)も合成した。既知濃度のプロポフォール溶液をMIPとN工Pに暴露し、プロポフォール吸着量を比較した。
試作したMIPは、プロポフォール吸着能が一定しなかった。平成17年度は、MIPの特性向上と、QCMへの応用を進めたい。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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