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2005 Fiscal Year Annual Research Report

局所麻酔薬の作用機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16591550
Research InstitutionUniversity OF Miyazaki

Principal Investigator

高崎 真弓  宮崎大学, 医学部, 教授 (30094212)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白阪 哲朗  宮崎大学, 医学部, 講師 (00274788)
田中 信彦  宮崎大学, 医学部, 助手 (30264394)
Keywords局所麻酔薬 / 分離神経ブロック / レボブピバカイン / ロピバカイン
Research Abstract

局所麻酔薬は神経線維膜に存在するナトリウムチャネルに作用して活動電位の伝播を阻害して効果を現す。このとき,細い線維から順に効果を現すと考えられてきたが,必ずしもそうではないらしい。そこで長時間作用性局所麻酔薬レボブピバカインとロピバカインを用いて,比較的太い運動Aαと感覚Aαβ線維を用いて効果を比較した。
SD系雄ラット(体重300〜450g)を用い,ウレタン麻酔下に右脚後側で坐骨神経を露出して刺激電極を装着し,第2から第6腰椎までの椎弓切除を行って脊髄と腰部神経根を露出した。前根および後根から太い神経線維を分離し,複合活動電位(CAP)を記録した。坐骨結節部で坐骨神経を1cm露出して,0.0625%,0.125%,または0.25%のレボブピバカインまたはロピバカインを20分間投与した。投与前後でCAP曲線下面積を算出し,前根のAα線維と後根のAαβ線維で比較した。
0.0625%レボブピバカイン投与20分後に,CAP曲線下面積はAα線維で35±14(SD)%,Aαβ線維で7±10%減少し,両神経間で有意差があった。0.125%と0.25%レボブピバカインでは,減少率は両神経間で差はなかった。0.0625%ロピバカインでは,CAP曲線下面積はAα線維で68±26%,Aαβ線維で53±8%減少し,両神経間で差はなかったが,Aαβ線維の減少率はレボブピバカインより有意に大きかった。0.125%と0.25%ロピバカインでも,減少率は両神経間で差はなかった。
低濃度レボブピバカインでは,運動Aα線維のほうが感覚Aαβ線維より強くブロックされることが明らかになった。固有受容より運動のほうが強くブロックされると考えられた。低濃度ロピバカインでは分離神経ブロックは認められなかった。分離神経ブロックのデータは,無痛分娩法の確立になくてはならないものである。この結果は平成18年の日本麻酔科学会第53回学術集会で発表する。
以上の結果に,さらに細い感覚線維AδとC線維の結果を付加する必要があり,追加実験中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ラット坐骨神経A線維を用いたレボブピバカイン分離神経ブロックの検討2005

    • Author(s)
      田中信彦
    • Journal Title

      九州麻酔科学会第43回大会抄録集

      Pages: 39

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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