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2004 Fiscal Year Annual Research Report

フリーラジカル捕捉剤が敗血症の心血管系におよぼす影響

Research Project

Project/Area Number 16591562
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

芹田 良平  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50245594)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森崎 浩  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (60182226)
Keywords敗血症 / Lipopolysaccharide / 心機能 / nicaraven
Research Abstract

我々は、ラット敗血症モデル心筋における順行性摘出心筋標本であるWorking Heartモデルを用いて、hyperdynamic stateにおいてもすでに心筋収縮力、心拍出量が低下し、さらに冠血流量、心筋酸素消費、および心機能効率(Cardiac Efficiency)の低下していることを示した(Br J Anaesth.89:896-903.2002)。今回、Lipopolysaccharide(LPS)により誘導されたラット敗血症モデルを用い、早期よりフリーラジカル捕捉剤を投与することで敗血症の心機能を改善可能であるかin vovoで評価した。
ラット20匹(Wister系ラット 雄330〜360g)を、pentobarbital麻酔下に内頚動静脈にカニュレーションし、圧センサー付コンダクタンスカテーテルを挿入した。また、カテーテルより生理的食塩水を10ml/kg/hrで投与を開始した。その後、lipopolysaccharide (LPS) 10mg/kgを静注し、nicaraven 3mg/kg/hr投与群、生食投与群の2群に無作為に分け、カテーテルから投与した。心機能の測定は、LPS投与後、1時間ごとに6時間行なった。
結果として、nicaraven投与群は、心拍出量、駆出率、Cardiac elastance、は有意に高く維持された。また、末梢循環の指標である血中乳酸値も有意に改善された。これらの結果から、フリーラジカル捕捉剤nicaravenは、敗血症モデルの心機能を改善することが示された(CHEST 2004で発表)。今後、Working Heartモデルを用いて、その作用機転のひとつと考えられるperoxynitriteとの関係を解明する予定である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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