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2004 Fiscal Year Annual Research Report

慢性疼痛発症の中枢内メカニズムに対する鎮痛薬の影響

Research Project

Project/Area Number 16591565
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

北村 泰子  東京医科大学, 医学部, 講師 (20096978)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 仁三  東京医科大学, 医学部, 教授 (60009644)
Keywords慢性疼痛 / 幻肢痛 / C-Fos細胞 / ラット / 腰髄 / 中脳水道周囲灰白質 / 帯状回
Research Abstract

幻肢痛は慢性疼痛であり、その原因の一つに神経引き抜きがある。そのモデルとして、麻酔下でラット坐骨神経を切断した。切断後、1時間(h)、6h、12h、1日間(d)、3d、5d、1週間(w)、3w、5wおよび7w生存させ、第5腰髄、中脳水道周囲灰白質および帯状回に出現したC-Fos様蛋白質産生細胞(C-Fos細胞)を検索した。なお、神経剖出までの手術例(神経を切断しない例)を対照例とした。神経切断後、動物は異常行動や自傷行為はなく、体重の増加が認められた。
切断後いずれの生存例においても、それぞれの領域でC-Fos細胞数は対照例よりも多かった。第5腰髄においては、C-Fos細胞数は1hから増加し5dで最高に達し、1w、3wと減少し、再び5w、7wで増加した。中脳水道周囲灰白質においては、C-Fos細胞数は1hから増加し1wで最高に達し、3wで減少し、5wおよび7wで増加した。帯状回においては、C-Fos細胞数は1dで増加し、3dで減少し、5dで最高に達して、その後減少して5w、7wで増加した。いずれの領域においても、各生存期間によってC-Fos細胞数の増減があることが明らかになった。第5腰髄におけるC-Fos細胞数の増減は幻肢痛の誘因の一つである切断神経に対応する髄節での細胞再構築を暗示していると考える。また、下行性痛覚抑制系の要である中脳水道周囲灰白質、情動反応および記憶・学習に関与する帯状回でのC-Fos細胞数の増減は幻肢痛発現および痛み強度に複雑な影響を与えていることを示唆している。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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