2007 Fiscal Year Annual Research Report
腎細胞癌に対するインターフェロン療法の適正化に関する基礎研究
Project/Area Number |
16591585
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久米 春喜 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 講師 (10272577)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 唯一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70010551)
|
Keywords | 腎細胞癌 / インターフェロン / IFNR1 / IFNR2 / 発現 |
Research Abstract |
【はじめに】腎細胞癌患者におけるインターフェロン(以下IFN)Type Iレセプター発現を、末梢血、腎種瘍部、腎非腫瘍部にてRT-PCRを用いて測定した。IFN tvpe IレセプターはR1とR2のヘテロダイマーで構成されるため、おのおのについて測定をおこなった。【対象・方法】対象は当科で腎摘除術を受けた19例。内訳は男13例、女6例、年齢は65.4±14.3歳であった。腫瘍径の平均は6.2±3.3cmで、T stageはpTla 6例、pTlb6例、pT2.3例、pT3b 1例であった。4例に転移を認めた。【結果】R1レセプターの発現は非腫瘍部と末梢血で相関していたが、いずれも腫瘍部とは相関していなかった。同様にR2レセプターも非腫瘍部と末梢血で相関していたが、いずれも腫瘍部とは相関していなかった。転移症例と非転移症例で比較した場合、非腫瘍部ではRl、R2ともに発現に有意差がなかったが(それぞれp=0.4159,p=0.4788)、腫瘍部(それぞれp=o.049,p=0.0050)、末梢血(それぞれp=0.0075,p=0.04485)ともに有意な相関を認めた。【結論】進行例ではtype I IFNの発現は末梢血と腫瘍部で低下していたことから、レセプターを調べることにより、ある程度予後を推測することができる可能性が示唆された。特に末梢血での発現でも調べることができるごとは、治療前(手術を含め)に重要な情報となる可能性があると思われた。
|
Research Products
(4 results)
-
-
-
[Journal Article] Identification of Toll-like receptor 3 as a potential therapeutic target in clear cell renal cell carcinoma.2007
Author(s)
Related Articles, LinksMorikawa T, Sugiyama A, Kume H, Ota S, Kashima T, Tomita K, Kitamura T, Kodama T, Fukayama M, Aburatani H
-
Journal Title
Clin Cancer Res 13
Pages: 5703-5709
Peer Reviewed
-