2005 Fiscal Year Annual Research Report
嚢胞性腎腫瘤に対する新しいPET診断法の開発:正確な鑑別診断が試験切除を減らす
Project/Area Number |
16591587
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
大山 伸幸 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (20223977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 修 福井大学, 医学部, 教授 (90242552)
岡沢 秀彦 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教授 (50360813)
松田 陽介 福井大学, 医学部, 助手 (90345687)
棚瀬 和弥 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (00359720)
青木 芳隆 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (30273006)
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Keywords | 嚢胞性腎腫瘤 / 腎癌 / 11C-Acetate / PET |
Research Abstract |
研究の概要 20名の良悪性鑑別困難な複雑性腎嚢胞を有する患者に対して、嚢胞外科的切除前に^<11>C-acetateならびにFDG PETを施行し、^<11>C-acetate PETの嚢胞性腎腫瘤における悪性腫瘍の検出能を検討し、FDG PETと比較検討することを目的とする。 イメージングプロトコール PET撮影は当施設内にあるADVANCE(GE社製)を用いて行う。15mCiの^<11>C-acetateを患者に静脈内投与し、腎臓の高さで20分間のダイナミックスキャンを行う。引き続いて、全身をスキャンする。次に、5mCiのFDGを患者に静脈内投与し、1時間後より全身スキャンを行う。 結果 平成17年3月までに13名の嚢胞性腎腫瘤の患者に対してPET検査を施行した。 1)13例中10例で評価可能であった。10例中8例で組織学的に悪性腫瘍を認め、その内6例が腎癌、2例がその他の悪性腫瘍であった。腎癌であった6例のうち3例で^<11>C-acetateの集積を認めた。FDGでは1例で集積を認めた。 2)^<18>F-FDG(+)腎癌を対象とした場合の^<11>C-acetate PETの感度は50%、FDG-PETでは16.6%であった。特異度はいずれのトレーサーも100%であった。 3)^<11>C-acetateはFDGと比較すると腎癌の診断に有用であったが、感度が50%と不十分であり、腎腫瘍の良悪性の鑑別目的としては不十分であると考えられた。
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Research Products
(2 results)