2006 Fiscal Year Annual Research Report
尿路結石症におけるAnnexinsと発現の機能解析の研究
Project/Area Number |
16591627
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
宮澤 克人 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (60219772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 孝治 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70064615)
森山 学 金沢医科大学, 医学部, 講師 (50278131)
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Keywords | 尿路結石症 / 蓚酸カルシウム / カルシウム結合蛋白遺伝子群 / Annexins |
Research Abstract |
尿路結石症は尿細管細胞障害・機能変化から結晶核形成・成長・凝集にいたるカスケードに遺伝子から環境までの多因子が複雑に絡み形成される疾患である。その外科的治療は体外衝撃波、内視鏡治療が確立されている。しかし、発生率・再発率の増加と医療経済の両面から発生機序の解明とそれに基づく薬物療法の確立が重要課題である。本研究の目的は新たに確立した微小環境における遺伝子解析システムを応用して、我々が最近同定したカルシウム結合蛋白遺伝子群の発現と機能解析を行うこと、さらにゲノム創薬に架橋することを目指すことである。そのため今年度はヒト腎尿細管培養細胞(HK-2)におけるカルシウムシグナル伝達に関するレセプターであるProtease-activated receptors (PAR)の遺伝子のサブタイプ発現と共焦点レーザー顕微鏡による局在の解析を行った。 1.HK-2細胞よりメッセージおよび蛋白を回収した。遺伝子発現とその定量にはPCRおよびreal-time PCRで解析した。 HK-2細胞でのPARs1-4すべてのサブタイプの発現を確認した。また、その局在が細胞膜が主体で一部ゴルジ装置にも存在することを検証した。また、蓚酸負荷によりPARs1-4すべてのサブタイプのメッセージがup-regulationされることを明らかにした。 2.活性化の検証に対してELISA法によるInterleukin-6(IL-6)測定を行った。蓚酸負荷でIL-6の産生亢進を認めpathwayのシグナル伝達が検証された。
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Research Products
(3 results)