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2005 Fiscal Year Annual Research Report

生体内における蝸牛内K^+循環機構の解明-内耳性難聴解明へのチャレンジ-

Research Project

Project/Area Number 16591696
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菊地 俊彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70177799)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川瀬 哲明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50169728)
香取 幸夫  東北大学, 病院・助手 (20261620)
吉田 尚弘  東北大学, 病院・助手 (90291260)
Keywords蝸牛 / 難聴 / 内リンパ直流電位 / カリウム循環 / Kチャネル
Research Abstract

本研究において、我々はカリウムイオンチャネルを始めとする各種イオンチャネルの蝸牛内発現様式を免疫組織化学的手法を駆使して詳細に検討し、哺乳類内耳におけるカリウムイオン循環機能の解析を試みた。
我々はモルモット、マウス、およびスナネズミにおけるKv3.1bおよびKv3.4を始めとする電位依存性カリウムチャンネルおよび内向き整流性カリウムチャネルKi14.1の詳細な蝸牛内の発現様式を解明することができた。
これまで、音響刺激に伴って蝸牛有毛細胞から放出されたカリウムイオンが周囲の支持細胞に取り込まれるメカニズム、そしてroot cellからラセン靱帯にカリウムイオンが放出されるメカニズムが明らかにされていなかったが、本研究の成果により、この二つのメカニズムにおいて内向き整流性カリウムイオンチャネルKir4.1が極めて重要な役割を担っている可能性が示唆された。
我々は更に、電位依存性ナトリウムチャネルの解析も進め、ある種の電位依存性ナトリウムチャネルがラセン靱帯線維細胞に強く発現していることを明らかにした。このようにイオンチャネルの観点から内耳におけるイオン環境の維持機構および内リンパ電位形成機構を理解する上で貴重な数多くのデータを得ることが出来た。
更に、本研究の結果、これらのチャネルタンパクの発現様式にはかなりの種差があることが判明し、実験動物内耳におけるチャネルタンパクの発現様式をそのままヒト内耳に当てはめることが困難であることが想定され、動物を使った実験結果の解釈には慎重を期する必要があることが強く示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Gap junctions and cochlear homeostasis.2006

    • Author(s)
      Zhao H.B., Kikuchi T., Ngezahayo A., White T.W.
    • Journal Title

      J.Membr Biol (in press)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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