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2005 Fiscal Year Annual Research Report

耳鼻咽喉科領域疾患におけるTh1,Th2Tc1,Tc2細胞の検討

Research Project

Project/Area Number 16591697
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

太田 伸男  山形大学, 医学部, 講師 (20282212)

KeywordsTh1 / Th2 / Tc1 / Tc2 / アレルギー性鼻炎
Research Abstract

T細胞は分化段階や機能の異なる様々なサブセットより構成されているが、特にエフェクターT細胞はサイトカインの分泌のパターンからTh1とTh2の2つに大きく分けられる。Th2細胞はIL-4,IL-5などを産生して液性免疫に作用し、またTh1細胞はIFN-γを分泌し主に細胞性免疫において重要な役割を果たしている。また、CD8^+T細胞もサイトカインの分泌のパターンからTh1,Th2細胞と同様にTc1,Tc2細胞が存在し、種々の疾患の病態において重要な役割を果たしていると推測されている。しかし、耳鼻咽喉科領域の炎症、アレルギー、自己免疫疾患におけるこれら細胞の役割についてはまだ十分な検討がなされていない。好酸球や好中球がアレルギー性炎症の重要なエフェクター細胞であることはあきらかであるものの、これらの細胞によるアレルギー炎症を抑制するためにはこれら細胞を効率的に制御するTh1細胞及びTh2細胞のインバランスを正常化させることが重要だと考えられる。まず疾患におけるTh1細胞及びTh2細胞のインバランスの度合いと、活動期と寛解期などの病期における変動を把握することが重要であり、かつ、Th1細胞とTh2細胞のインバランスを制御する可能性のあるTc1細胞とTc2細胞の作用について検討することは重要と考えられる。特に、難治性であるアレルギー性鼻炎におけるこれら細胞の役割を検討した結果、末梢血中のTh2及びTc1細胞がTh1およびTc2細胞に比較して有意に増加しており、このインバラスがこの疾患の病態において重要な役割をはたしていることが推測された。この傾向は、症状の重症度も正に相関し、症状増悪の1因と考えられる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Th1,Th2,Tc1 and Tc2 cells of patients with allergic rhinitis.2005

    • Author(s)
      Ohta N 他
    • Journal Title

      Allergy Clinical Immunol Int. 1

      Pages: 252

  • [Journal Article] Th1 and Th2 CD4 and Tc1 and Tc2 CD8 T cells of patients with Wegener's granulomatosis.2005

    • Author(s)
      Ohta N 他
    • Journal Title

      Allergy Clinical Immunol Int. 1

      Pages: 290

  • [Journal Article] Analysis of Th1,Th2,Tc1 and Tc2 cells of patients with allergic rhinitis.2005

    • Author(s)
      Ohta N 他
    • Journal Title

      Clin Exp Allergy 5

      Pages: 68-71

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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