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2005 Fiscal Year Annual Research Report

頭頚部がんに対する化学放射線療法が創傷治癒に与える影響の研究

Research Project

Project/Area Number 16591700
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

西村 俊郎  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (80251958)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 達富 真司  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (40359716)
Keywords頭頚部癌 / 化学放射線療法 / 創傷治癒 / 動物実験
Research Abstract

本年は昨年に続いて、マウスを使用した動物実験を主におこなった。概要はC3H系マウスにネンブタールにて麻酔して軟X線装置にて250kV、20mAで10、20、30Gyの背部皮膚の照射を行った。昨年までに皮膚への照射量が増加するに従って皮膚付属器(毛根)の変性と脱落や消失が著しく観察され、また表皮の細胞層が減少してその萎縮が観察された。時間経過とともに真皮と皮下組織の線維化の進行も観察された。
本年は免疫組織学的に種々の物質の発現を検討した。検討したのはNotch-1,Jagged-1,COX-1,COX-2である。Jagged1はNotch receptorのligandで、分化を抑制する信号を活性化し広範な細胞の遊走を促進する。COX-1,2はそれぞれcyclooxygenaseで恒常的に発現するtype1とストレスに対して誘導されるtype2を検討した。放射線を照射して1週ではJagged-1は毛根の細胞に強く発現が開始し、Notch-1も同様な傾向があった。COX-1,2ともに照射初期では発現は弱かった。4週が経過して放射線照射からの治癒機転が始まると、Jagged-1はやはり毛根付近に限局していたのに比して、Notch-1はより表層の角化層まで発現が拡大した。このころになるとCOX-1,2ともに間質の線維芽細胞に発現の増強がみられた。12週では組織全体の線維化が進みこれらの物質の発現は低下していた。
今後はこの照射4週間で起こる各種シグナルの発現を詳細に分析する予定である。また抗がん剤投与を負荷して変化も観察する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Cervical radiculopathy due to intra-arterial infusion of cisplatin2005

    • Author(s)
      Nishimura, T., Sanada, J., Furukawa, M.
    • Journal Title

      Journal of Laryngology & Otology 119.8

      Pages: 649-650

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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