2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591708
|
Research Institution | National University Corporation Tottori University |
Principal Investigator |
片岡 英幸 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (00224436)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 博也 鳥取大学, 医学部, 教授 (20153108)
鈴木 豊彦 鳥取大学, 工学部, 教授 (60032273)
有井 士郎 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80222751)
|
Keywords | 熱線流速計 / 高速度カメラ / 声門部流速 / 声帯振動 |
Research Abstract |
昨年度の研究で超高感度イメージインテンシファイア対応高速度カメラを用い,喉頭ファイバーに接続した状態で声帯運動を撮像することに成功した.しかし,声帯振動の開閉は観察できるが,画質には改良の余地があった.声帯振動の解析を行えるだけの画質を得るためには,超高感度ではない通常のCMOS型高速度カメラでの撮影が求められた.高速で撮影をする場合には、露光時間も非常に短くなり,充分な照明が必要になり,通常ファイバースコープ下の撮影では光量が全く不足し,使用に耐えないものであった.今年度は光源側に改良を重ねた結果,喉頭ファイバーに接続した状態で,解像度512*512ピクセル,毎秒2000コマで撮影可能となり,画質的にも満足できる高速度撮影に成功した.十分な光量を得る方法として2本のファイバースコープを使用し,さらにファイバースコープのチャンネルから光源に接続した1.5mm径のファイバーを挿入した.合計3台の300Wキセノンランプを光源として使用した.我々の開発した超小型熱線プローブを声帯直上に留置することによって呼気流速変動を測定し,その信号を高速度カメラシステムのプロセッサーメモリに同期させることによって,詳細な声帯振動の観察と比較検討した.1980年代から指示されている声門面積と声門流の考え方では声門断面積が一瞬0になると声門流も一瞬にしで0になるとされてきた.今回の実測では声門断面積が0の時も声門の流速は0ではなく,声門面積が狭いときの方がむしろ流速は大きかった.発声のメカニズムに関する理論をゆるがす結果となる可能性があり今後さらに詳細な検討を要する.
|
Research Products
(2 results)