2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるギャップ結合の発現とシグナル伝達に関する研究
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16591719
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
濱 雄光 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90315953)
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Keywords | 鼻粘膜 / 上皮細胞 / ギャップ結合 |
Research Abstract |
本研究の目的は、主として免疫組織化学的手法を用いてヒト鼻粘膜上皮細胞におけるギャップ結合の関与する細胞間コミュニケーションを明らかにし、さらに病態との関連を研究することにある。 病態の異なる鼻疾患において細胞間コミュニケーションの変化が認められるかを、ギャップ結合蛋白であるコネキシン(Cx)の発現で検討した。炎症の代表である慢性副鼻腔炎の鼻ポリープ、良性腫瘍である内反性乳頭腫、悪性腫瘍である副鼻腔癌(扁平上皮癌)の組織におけるコネキシン(Cx26,43)の発現と局在をレーザ顕微鏡にて免疫組織化学的に詳細に比較した。平成17年度は主に内反性乳頭腫と扁平上皮癌について症例を重ね検討した。その結果、乳頭腫も上皮細胞層にCx26、固有層にCx43の発現が認められ、正常鼻粘膜とCxの発現量と局在は同じであったが、扁平上皮癌ではCx26,43とも全体に発現の低下がみられ、また発現があっても局所的あった。消化管粘膜上皮等では悪性化に伴いギャップ結合の発現低下が報告されており、今回の検討において鼻粘膜組織においても悪性化に関連するにギャップ結合の変化が示唆された。
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