2005 Fiscal Year Annual Research Report
鼓索神経障害と亜鉛欠乏性味覚障害における舌乳頭の血管分布の変化
Project/Area Number |
16591737
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
阪上 雅史 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10170573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深澤 啓二郎 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (50278842)
辻村 亨 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20227408)
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Keywords | 鼓索神経 / 味覚障害 / 亜鉛欠乏 / 舌乳頭 / 血管分布 / マイクロスコープ / コンタクトエンドスコープ |
Research Abstract |
(1)慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、耳硬化症などの手術例において、術前、術後2週間、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年に、味覚障害の自覚の有無、電気味覚検査、ろ紙ディスク法を行い、味覚機能を評価した。耳硬症において、自覚症状と味覚機能検査域値の回復が遅れた。 (2)患者の舌乳頭をマイクロスコープ(USB Microscope、スカラ社)で観察し、コンピューターソフト(USB Shot)で単位面積当りの血管数を測定した。コンタクトエンドスコープ(Andre Dias 7215B、Karl Storz社)で流入血管を詳細に観察した。罹患期間の長い味覚障害患者では、舌乳頭が扁平化し、血管数も少なかった。 (3)コンタクトエンドスコープの像をビデオ撮影し、コンピューターソフトにて血流速度を測定する。味覚障害の程度と血流速度を解析した。相関はなかった。 (4)正常ラットの舌乳頭の血管構築を観察する。グルタールアルデヒドで左心室より還流固定後、硬化剤を加えたメルコックス樹脂50mlを注入した。舌乳頭を採取後、8N-HCl内にて60度C1時間浸潰し、周囲組織を融解する。金蒸着後、走査電子顕微鏡にて血管を観察した。血管は舌乳頭内で平行に走行していた。 (5)鼓索神経切断ラットにおいて、(5)と同様に舌乳頭の血管構築を観察し、正常ラットと比較した。血管数は少なく、らせん状に走行していた。 (6)亜鉛欠乏食を与えた亜鉛欠乏ラットにおいて、(5)と同様に舌乳頭の血管構築を観察し、正常ラットと比較した。舌乳頭の血管構築は、神経切断モデルとほぼ同様であった。
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