2005 Fiscal Year Annual Research Report
抗原特異的調節性樹状細胞の樹立とこれによる原田病治療の可能性
Project/Area Number |
16591739
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山木 邦比古 日本医科大学, 医学部, 助教授 (20125751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀谷 修平 日本医科大学, 医学部, 助手 (30302269)
早川 宏一 秋田大学, 医学部, 講師 (80312700)
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Keywords | VKH disease / 抗原提示 / 樹状細胞 / T cell |
Research Abstract |
マウス骨髄性樹状細胞を磁気分離システムで採取し、GM-CSF存在下で培養、GM-CSF, IL-10, TGF-β1を添加し、immatureな状態を保ったまま抗原をパルスした。これらの抗原特異的未熟樹状細胞の注入あるいは未熟樹状細胞によってプライミングされたT細胞をnaive miceに注射することにより、抗原パルス成熟樹状細胞やこれによってパルスされたT細胞の注入によって惹起される実験的VKH disease類似疾患発症が抑制されると期待されたが、いずれの注入によっても疾患の発症は抑制されなかった。現在抑制されなかった機序について検索を行っているが、結論は得られていない。 HLA DRB1*0405を持った人から末梢血単核球分画を分離しGM-CSFにて培養を行った。この培養により樹状細胞分画が多数を占めるようになることが磁気分離およびフローサイトメター解析により確認された。この分画を人GM-CSF, IL-10, TGF-β1存在下で培養し、未熟樹状細胞、制御性樹状細胞分画を安定的に得られるように試みたが、IL-10添加培地では長期間の培養は不可能であった。In vitroでの抗原提示能の検索ではGM-CSF, IFN-γ, LPS存在下では抗原をT cellにプライミングすることができた。しかし未熟樹状細胞と考えられる分画によって同一抗原をプライミングし、制御性T細胞と考えられる分画を作成し、これを成熟樹状細胞にて再度プライミングすると反応性のT細胞が生成された。現在この機序について検索中である。
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Research Products
(3 results)